第三回は外貨預金です。もう家電関係ないですね。

りそなってメガバンなのか地銀なのかあいまいでいまいち垢抜けないイメージではありますが、こないだ初めて行ってみたらほんとにそんな感じ。行員もぐだぐだだし。そんなりそなの店頭でキャンペーンのポスターを目にしたんですよ。

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キャンペーン要綱としては以下の感じ(以下外貨は全部米ドルを前提)
1. 手数料割引。外貨にするのが一ドル当たり0.05円、円に戻すのが0.5円なので往復0.55円
2.一か月間だけ米ドル一か月定期が初月のみなんと年利12%(つまり一か月で1%)。実際にはここから2割の税金がかかる。


1の手数料に関しては三菱UFJのネットバンキングならいつも往復0.5円なので意味ないじゃんという気もするかもしれないが、りそな銀行のこれは「ネットだけでなく窓口でも適用」というところに意味がある。ネットだとキャンペーン金利が使えないからね。ちなみに三菱UFJの窓口だと往復2円。さらに窓口だとレートが仲値基準というメリットがあるんだけどこれは後ほど。

さて、ここで5万ドル預けたとする。一ドル94円として470万円。そんな金ないよと言われるかもしれないがここは実験だと思ってください。

 5万ドルを預けて一か月後に金利がついて税金ひかれて残額は50392ドル。といっても、一か月後は円高になってるかもしれない。それだと円ベースだと損してしまう。この為替リスクを回避するために同時にFXでドル円を5枚ショートする。つまり5万ドル売って円を買う。証拠金は100万円あればいいかな。これでリスクは打ち消されてノーリスクになる。いわゆる鞘どり。厳密にいうと外貨預金は預金保険の対象外だからりそな銀行つぶれたら戻ってこないんだがまあそれはないということで。


さて、一か月後、外貨預金を円に戻して、FXを手じまいして392ドル儲かった。でも両替手数料が往復0.55円かかる(FXのスプレッドとスワップは誤差※なので考えない)ので、最終的な儲けは
 392×94円-50000×0.05ー50392×0.5=9152円 金利として月0.16%(年利1.92%)
銀行で昼間に2時間拘束される料金として高いか安いかは微妙だけどノーリスクで儲かるのは事実。
※あとで調べたらドル円Sのスワップはマイナス8円だった。5万ドルで一日マイナス40円、一か月でマイナス1200円。誤差ってほどでもないですね。

ところで、為替レートは毎秒変化してますが銀行の窓口でそんなことできないから朝に「今日のレート」を決めるわけですね。これが仲値。つまり窓口だったら閉店まで朝10時のレートが適応されるわけね。窓口は15時までやってるから銀行相手に後出しじゃんけんが可能になるわけですよ!夢が広がりますね!つまり、10時の時点よりレートが上がってたらFXでドルをショートしてそれから銀行に行けばいい。ここがりそなみたいなぬるい銀行を使う最大のメリットとなるわけですね。

 たとえば2013年3月29日のりそな銀行の仲値は一ドル94.06円、一方10時30分の時点のレートは94.15だったのでそこでドルをショートすれば0.09円さやが抜けた。5万ドルなら4500円。これもノーリスク
 もちろん円に戻すときは(満期時に定期をドル普通預金にしておいて)、仲値よりドルが下がっているときにFXを手じまって預金を円に戻せばいい。ここはキャンペーン関係ないし窓口でなくネットでもOKなので自由度はさらに広がる(ほかのメガバンはネットだとリアルタイムレートだけどりそなはネットでも仲値取引。ぬるいね!)。50万ドルで0.2円抜ければ10000円!。仲値から0.2円落ちることなどよくある。もちろん後出しじゃんけんなのでノーリスク

さらに、りそな銀行は「りそなクラブ」に登録しておくと、外貨預金1万円当たり5ポイントが付き、楽天ポイントに(1ポイント=1楽天ptで)交換できる。470万円ならば2350円相当。当然ノーリスク

以上、うまくいけばノーリスクで570万円で2万円ぐらいとれる。金利にして年利4%相当。どうでしょう奥さん!


ただし、今回のキャンペーンは2013年3月29日で終了しちゃいました。またこういうぬるいキャンペーンがあることを期待してFXの口座でも作っておきましょう。→2013年6月の記事「第44回。りそな銀行がまたぬるい外貨預金キャンペーン中。今回もしゃぶりつくせるのか?」に続く